ISO9000の特徴−メリット・デメリット−

 規制緩和により4月1日からISO9000s認証取得医院であることの広告が可能となりましたが、今回はISO9000の特徴を説明します。
●規格には「何々をしなさい」と定義されていますが、「どのようにして」は書かれていません。自分の歯科医院の運営・管理体系である品質システム業務に合わせて自らが作ります。
●認証は一般に3年毎の更新制です。三年毎にその時点での業務実施状況や過去の業務記録をもとに更新審査を受けます。継続が求められるのです。
●内部監査と呼ばれる自己審査を行います。歯科医院内部で互いの業務をチェックしあって継続性を確認し問題点や課題を見つけ合おうというものです。
●品質システムは患者の様のニーズの変化や新サービスの開発等によって変化します。経営者がこれらを定期的にチェックし、システム全体の見直しをします。
 ISO9000導入には、人材の育成、業務や経営の質の向上などのメリットがあります。また、顧客満足度の向上を目的とした運営が求められており、その実践により患者様からの評価が高まることでしょう。
 一方、文書や記録の量が増える点と認証を受け継続するために一定の費用がかかる点のデメリットもあいます。しかし、業務品質向上と効率化を図り、患者満足度向上のための手法として有効活用すれば、デメリットは最小限に抑えられ、ISO9000は充分にメリットのある仕組みになります。